秋田県横手市選出 県議会議員|小原 正晃 ( おばら まさてる ) ウェブサイト

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さくらんぼ

2011年7月13日 07:52

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<小原まさてる 野菜・果物ソムリエ 日記>

秋田県で最も果樹栽培が盛んな横手市で、<さくらんぼ>が終盤戦になってきた。

一般的にさくらんぼのイメージ、「佐藤錦」はもう終了している農家が多い。ここあたりの植えている木のほとんどが佐藤錦なので、これからは本当に貴重で少量の晩性種だ。その晩生種の中で私がとても楽しみにしていた品種がある。

 

それは、「紅秀峰 べにしゅうほう」だ。プリプリの触感と甘みが強いこの品種は、山形県で開発された比較的新しい品種。真っ赤な色がまた食欲をそそる。

上の写真の物は右が「紅秀峰」で、左が「南陽」。同じさくらんぼでも色も形も味も全然違う。南陽は少し色が薄く、粒が大きいのが特徴。酸味も少なく大きいので、こちらもさくらんぼ通が贈答用に選ぶことも多い、人気のある晩性種だ。

昨日、これらを2粒!食べさせて頂く機会に恵まれた。

 

ややっ!なんと美味しい事!

私の好みの品種紅秀峰は、体感でわかるほど糖度があり、25度以上の甘さになっているだろうと感じた。プリプリの食感は佐藤錦とはまた違った美味しさ。1年ぶりに食べたその甘みは、お菓子では出すことの出来ない、とってもジューシーで太陽のいっぱい浴びた、薫りのある甘みだ。

 

もっといっぱい食べたいなぁと思ったが、今年の分は雪害の被害で収穫量も少なく、もう予約でいっぱいだとのこと。

さくらんぼは冷蔵で味が抜けてしまうし、この時期を逃してしまうと、最高の旬を1年間待たなければならない。

あ~来年か。。。とても残念だ。

 

 

こういった山形県品種ばかりでなく、気温の変化でどんどんと産地が北上していく中、秋田県を飛ばして、青森県では「紅真珠」というとても糖度が高く、食味が良く評価の高い品種が出てきたようだ。

 

 

我が秋田県でもすいか・メロン・なし・リンゴと良い県産品種が沢山あるが、さくらんぼは山形のものという意識が強いせいか、県産品種はあまり聞くことがない。

今の原発の影響で、様々な産地が大きな変化を迎える中、このように心待ちにされる、美味しい農産物の品種を、その県だけで開発していくやり方ではなく、東北全体で考え、連携出来る環境づくりを整えていくべきではないだろうか。

これからすぐに桃のシーズンが来る。

大産地福島産を補充出来る、秋田の栽培・販売戦略に取り組みたい。

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