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未来に続くいのちのために原発はいらない

2011年10月17日 00:40

今月は長かった議会が終了し、講演会や勉強会、自分でテーマを決めて調査をしたりする時間が取れています。

 

 

本を読んだり、専門家のお話をお聞きさせて頂く中で、大変深刻で切実な問題である原発問題に、改めて「今こそ動かなければ」という気持ちになりました。

 

 

先日から二冊の本に大変影響を受けました。

 

 

一冊が、ゴメリ医大学長・バンダジェフスキー博士の「人体に入った放射性セシウムの医学的生物学的影響」(訳・久保田護 茨城大学名誉教授)です。

この本ではチェルノブイリの事例で多くの結果が科学的にも出ているにもかかわらず、今の公的な医学では完全に無視されていること、現在の日本の基準があまりに甘い観点であることを再確認することが出来ました。

今の<暫定>基準値は当事者の日本人が作ったもので、世界的な根拠を見てもやはりデータとして科学的ではないと思います。これによって被害が現れてくるのはこの基準を作った方々下の世代、つまり私たちの子供に多く影響が出るものと予想されます。

誰も責任を取らなく取れなく、最終的に国が少しばかりのお金で賠償して終わるって状況でいいのでしょうか。

命とお金の重さの秤は未だにお金の方が重いのでしょうか。

子供達は声を上げることも難しい状況の中、私たちの世代が声を上げていかなければ、何も変われません。

この時期に政治に携わるようになったものとして、子供を持つ親として、この現実を直視しより大きな声を上げていく義務が私たちにあります。

 

 

 

もう一冊は「未来に続くいのちのために原発はいらない」。

タイトル通りですが、この本ではあまりにずさんな管理体制の原子力発電所の内部が書かれています。

著者の平井憲夫さんは原子力発電所で現場監督として長く勤められた方で、1997年に59歳でガンによって亡くなられました。

福島の事故のずっと前からその危険性を叫び続け、反対運動家ではないのですが、現場で働き、実際に働いている中で、これでは原発を管理していくことは到底無理だと思われ、これ以上原発を増やすべきではないという観点で執筆されておりました。

机上では絶対に安全だという安全神話の原発が、いざ実際に人の手によって造られた時(作る人も管理する人もハンコを押す人もすべて素人で)まったく機能しなくなる現実と、現場や周辺地域では体を壊す人が凄く多いという事例を見て、やはり原発は人間が管理出来る物ではないなとつくづく感じました。

 

 

皆さんも忙しい中だと思いますが、是非、こちらも読んでみて下さい。

http://www.iam-t.jp/HIRAI/

 

 

生命ほど大切なものはありません。
そしてそれは今、次の世代に責任を持つ我々世代が徹底的に叫ばなければ、この世の中は変わって行くことは出来ません。
改めて、私は原発を造ることや稼働させることに、「反対」の立場です。
共に声を出していきましょう。

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