秋田県横手市選出 県議会議員|小原 正晃 ( おばら まさてる ) ウェブサイト

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プロメテウスの罠

2012年1月31日 10:40

毎朝、朝日新聞で連載している「プロメテウスの罠」をドキドキしながら読んでいます。

震災後、福島原発爆発時のあの時の現場で何が起こっていたか、今後の原発のあり方や災害の緊急的な対応等も含め、非常に勉強になる調査報道です。

 


きっかけは寺田学代議士(元首相補佐官)がこの問題にどのように関わっていたのかを注目しようと思った事でしたが、すぐ緊張感あふれた現場の取材記事に引き込まれました。

 

時にはあまりの生々しさに、自分があの時のあの瞬間にテレビで見たショックと、その後見たチェルノブイリ事故の映像など衝撃的な画が頭の中で巡り回り、読んでいる途中で感情が入りすぎ、クラクラする時もあります。

また、堪えようのない、どこにぶつければいいかわからない“怒り”を憶え、ガタガタと震える時もあります。

そして多くの障害がある中で、ブレずにまっすぐと理想と信念を貫ける方々の想いを見て、胸が熱くなる時もあります。

 

 

 

全部が消えるまで「10万年」という、考えられない時間が必要される放射線。

この事故により、大変な問題をあらためて実感した我々日本国民は、これを普通と考え、これから先何十年も運用することに賛成できるのでしょうか?

 

自分たちの代で解決できない問題をどんどんと先送りし、後世に引き継がせていくやり方は、国や自治体の借金問題も含め、はっきり言って迷惑です。

 

 

 

「プロメテウスの罠」第6部、(首相官邸の5日間)。

現在クライマックスに入っています。

 

第2部(研究者の辞表)、第4部(無主物の責任)なども大変お勧めです。

購読料がかかりますが、朝日新聞デジタルでも前の記事を読むことが出来ます。

親業

2012年1月27日 13:20

26日、横手市で開催された「親業トークサロンinわんぱく館」にお誘い頂き、子育て勉強会に行ってまいりました。

大勢のママさん(大半が2歳前後のお子さん連れ)達の中に男親が私一人だけで焦りましたが、2歳の三男坊が活躍し、コミュニケーションの面でパパを助けてくれました。

 

 

「親業訓練」とは、米国の臨床心理学者トマス・ゴードン博士が開発したコミュニケーションプログラムで、カウンセリング、学習・発達心理学、教育学などいわゆる行動科学の研究成果を基礎にしている訓練で、親子間に愛情と理解の心の架け橋を育てることを目標とし、

 

 

○子供が悩んでいることに対しての「聞く力」

○親の想いを伝える「話す力」

○お互いが対立したときに「お互いが納得して解決する方法」

 

 

を勉強していきます。

今回初めて、2時間ほど(子供たちを遊ばせながら)の講義を受けたのですが、少しの間で自分自身の成長につながったような気持ちになる講義で、とても参考になりました。

 

 

私の子育てを振り変えると、子供が生まれてくるときは、「健康なら何にもいらないから、無事で生まれて来てくれっ!!!」と祈っていたのに、子供が成長してくるにつれ、だんだん欲が出、 

 

・勉強やスポーツがんばろうね。

・「読み・書き・そろばん」が基本だからね。

・みんなにお手伝いしてあげてね。

 

 

 となっていきました。

子供の将来のためには親として当たり前のことだと思うのですが、子供に理解させ、なぜしなければいけないかの理由を説明し、自主的に動くことをサポートする努力に少し欠けていた気がしています。

 今回ここでコミュニケーションの取り方と、子供たち自らが自主的に考える事の大事さと導く方法を改めて教えて頂き、大変勉強になりました。

 こういった方法は社会や家庭などすべての対人関係で使えることです。

 

 

私自身、10年前からの子育てによって、社会における責任感も持ったり、相手の気持ちを考える面で、対人関係や職場の先輩同僚後輩とのかかわり方でも成長できたように思います。

これからも子供たちと一緒に成長し、そしてこの子達の世代にも引き継げれる世の中や環境を維持できるよう、何としても支えていきたいと思います。

 

 

やる気が湧いてきました。

さあ、今日もパパ燃えて仕事しますよ!

 

 

※しかし世の中のママさん達は仕事、子育て、家の事をこなしながら、このような勉強会などを行ったり頑張り屋さんが大変多いです。しかも見ず知らずの土地に来られた方が多く、同じようなことを自分が出来るかといえば…難しいと思いますね。地域の元気は、この方たちを元気にすることから始まるなと再確認しました。

 

なまはげの出張

2012年1月25日 11:59

1月15日から東京→香川→三重→東京と5泊6日でイベント手伝い、民主党幹事長会議、香川県庁や三重県庁で勉強と東京の企業回りをしてきました。

 

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初日の東京では秋田県の冬の魅力を首都圏でPRするイベント、「かまくら点灯イベントin有楽町」の物販ブースでなまはげを演じ、一緒に秋田のPRをしてきました。 

 

私は秋田ふるさと村職員時代、イベントの無い日でも自分たちでお客様を楽しませる取り組みを毎日出来ないものかと思い、仕事の合間になまはげで館内を練り歩いたり、「なまはげ塾長」という名でHP上で秋田弁講座を開いていたりしていた経緯があり、1年中なまはげになっていた時期があります。

男鹿の本場のなまはげではありませんが、施設内で場数は相当数こなしておりましたので、いわゆる「観光なまはげ」のジャンルは得意です。

 

 ※ふるさと村を退職し、道の駅十文字移ってからも何度か行ったのですが、途中道の駅では「横手は十文字でなまはげ?」という声が上がり、十文字に飛来する「白鳥くん」という(顔が出る少し変態チックな)スタイルに変更しましたので、なまはげは2年以上ブランクがあり、久しぶりでした。

img001.jpg (道の駅十文字時代の白鳥くんスタイル)

 

 

久しぶりですが、凄く気合が入りました。

秋田県のPRには誰もが知っていて、解説・名刺いらずの「なまはげ」が一番です。

「なまはげ」の威力は強力で、子供たちは泣き、大人たちは子供の教育をしてほしい、写真を撮らせて、と多くの方々が興味を持って近づいて来てくれます。 

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様々怖がらせ、秋田のPRを入れ込みトークしながら、「 観光なまはげ」としての最後の言葉は「お”お”~!! こんど、秋田さ遊びにこいよ!」です。

 

 

有楽町の駅前スペースではかまくらを2基設置し、西馬音内盆踊り、なまはげ太鼓や観光補助券などをプレゼントするステージなどが設けられ、非常に大がかりなイベントでした。

私は50mほど離れた場所にある交通会館前で、「横手焼きそば、地元野菜、稲庭うどん、漬物、お菓子、民芸品等」を扱う物産ブース前で行いました。

 

物産スペースは、かまくらなどの設置や、事前の宣伝効果の影響等から、前年度よりも200%売り上げがアップしたとのお話もあり、出られた県内業者の皆さんはすごく手ごたえを感じているようでした。 

自分では撮影できないので写真がほとんどありませんが、多くの県職員の皆様や市町村担当職員の皆様、そして首都圏秋田県人会の皆様が心を一つに盛り上げて下さり、とても元気なイベントでした。

皆様大変ご苦労様でした。

 

 

 

その後、びっしょり汗をかいたままスーツに着替え、民主党の幹事長会議へ。

12月の秋田県連の大会で幹事長代理という役職を頂き、最初の仕事です。

野田総理を始め、輿石幹事長、前原政調会長などのお話を聞きました。国の政策等、大変勉強になりました。

 

2日間の政策会議を終え、その後、

香川県、三重県、そして東京の会社と訪問させて頂きましたが、あらゆる場面でなまはげが大活躍。

どこの場所でもなまはげの入った大きなキャリーバックが「何入っているんですか」と話題となり、見たいと要望があれば着替えて…といったように長時間滞在と印象に残る訪問だったのでは?と少し手ごたえを感じております。

重い荷物を送り返さないで持って行って良かった…。

 

これからも広く秋田をPRしながら、秋田に仕事とお金を入れるために、現場で話を聞き、行動し、営業をかけ、どんどんと外にでていきたいと思います。

 

社会保障と税の一体改革

2012年1月15日 00:29

今日の秋田魁新聞にも掲載して頂きましたが、野田内閣の閣僚交代があり、それについての意見の取材を受けました。

私は「岡田さんが入ることで社会保障と税の一体改革が与野党含め前に進んでいくのであれば頑張ってほしい。」と率直に思い、そう記事にして頂きました。

 

正直、このように簡単に閣僚が変わることは誰がみても望ましいものではありませんし、交代を繰り返すことで只々国民や海外からの信用が落ちていきます。

自民党時代から続くことですが、簡単にその場しのぎで首相や閣僚が交代していくことは日本にとって大きな損失であると思います。

そして多くの国民は、民主党、自民党やどの政党でも大差がないと感じており、「暮らしを良くしてくれるならばどの党だろうが関係ない」といった所が大半の意見で、これが世論調査にも現れています。

 

しかし、どの党が政権を取っても、誰がリーダーになっても、この社会保障と税の一体改革は避けて通れない道です。

今テーブルに着かないと言っている党も、選挙が終われば確実にこの話になるでしょう。

 

議員が身を削り、公務員も我慢してもらった上で、さらに無駄を削って、そして最後の最後に国民にも我慢し負担してもらうことを(順序を追ってが重要です)進めていかなければ、日本は潰れてしまい、次の世代に永遠に負担ばかり残してしまうことになります。

 

今「将来が見えない」ことが国民にとって一番の不安材料だと思っています。

いつまで働き、どの程度貯金があれば将来暮らしていけるのか、今の仕事もない状況でどうやって見通しをつけるのか。

それが見通しがつかないから晩婚化や少子化がさらに進み、加速的に悪い循環となっています。

 

そこに安心感を与えるための増税であることは間違いなく、それをきっちり国民に話し、信を問い、逃げないで進めていかなければなりません。

 

秋田県での暮らしを考えると、「所得も低い中で消費税が上がればどうやって暮らしていけばいいのか」という意見も多く聞かれます。

しかしこの「社会保障と税の一体改革」をやらなければ日本事体がパンクしてしまうだろうことは目に見えており、そうなった場合一番被害を受けるのは高齢者の多い地域ですし、さらに日本全体で消費税が上がった分の税収の一部(1.5%)が地方に分配されるのです。

こういった地方分配がなければ、財源のほとんどを国からの交付金で賄っている、高齢化率日本一、人口減少率日本一の秋田県ではこの今のレベルの社会を持続できなくなることは目に見えています。 

 

現在日本の65歳以上の割合が21%以上で、10年後には人口の27%以上を占める超高齢化社会になります。そして現在の秋田県では65歳以上が29%以上、そして10年後には35%以上になります。世界一の超高齢化地域です。その中で社会保険、公的扶助、社会福祉、医療、老人保健など雪だるま式にどんどんと膨らむことが容易に予想され、大変な危機的状況です。

 

嫌なことでもやらなければなりません。進めなければなりません。

 

増税論者などというわけではありませんが、我々が将来に希望を持てる社会にするためにも、次の世代に繋げる社会にするためにも「社会保障と税の一体改革」を誰かがやらねばならないと考えます。

私は3人の子を持つ父親です。

子供が日本で、この土地で暮らしていくことが出来るように、幸せだなと実感できるように、環境を整えたいです。

知恵を絞り、力を出し、汗と恥をかき批判を受けながらでも、やせ我慢のお父さんパワーで信念に沿って行動したいと思います。

足でカバーする

2012年1月14日 02:09

「仕事を作る仕事」。

私はこのことをしたくて議員になりました。

昨年夏から、全国の何件かの会社と「横手で仕事を作れないか」ということに多くの時間を割き、取り組ませて頂いています。

 

しかしまだまだ企画段階のものが多く、形になっていません。

「仕事を作る仕事」の難しさを痛感していますが、様々な会社の方々とお話させて頂くチャンスがあることは、自分だけではなかなか知り得なかった様々な知識を得ることが出来ることや、“人”を知ることが出来ることなど、多くの意味で今後の自分の大きな力になると思って取り組んでいます。

まだまだ勉強不足の私は本ばっかり読んでも頭に入ってきませんので<自分の足>を使って人と話して、知識と知恵、ヒントを稼いでカバーしていくつもりです。

 

 

先日、とある会社の方とお話をさせて頂いていた時に、「このままでは秋田県の医薬品、特に漢方の原料は使えなくなるよ」ということを教えて頂きました。

それは昨年10月に厚生労働省から出された「放射性物質に係わる漢方生薬製剤の取扱いについて」という通知についての内容が問題だということでした。

いわゆる漢方の原材料で17都道府県(福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、神奈川県、宮城県、岩手県、青森県、秋田県、山形県、新潟県、長野県、埼玉県、東京都、山梨県及び静岡県)で栽培されたものは、検査を実施しなければ使えないことになり、製造者や製造販売者にコストやリスク、何より手間が増えるので、それならば17以外の都道府県から購入することになっていくだろうということです。買う側に立てば間違いなくそうするでしょう。

 

しかし、秋田県は今まで何百とやってきた検査の中で、農産物から基準値を超える放射性セシウムは一度も検出されておりません。どういう基準で、なぜ秋田県も選ばれているのでしょう?

そして検出なしにもかかわらず、もしこのまま通知が通れば、農産物も含め、大きな風評被害になってしまうのではないかと思います。

そして今後農家だけでなく、すべての生産品、製造品について規制がかかることや2次3次の風評被害になってしまうことも考えられます。

 

今日健康福祉部に行き、秋田県のスタンスや詳しい状況を聞いたところ、通知は来ているがまだ秋田県はそのことについて声をあげていないという事でした。

これでは秋田県として大変ですので、今までやってきた検査資料と、足りなければやりうる限りのデータを出し、何としても秋田県にマイナスにならないよう、県当局も議会も国に声を上げていくことを打ち合わせしてきました。

 

このような場面もたまにあるので、勉強不足を「足で稼ぎ」カバーし、色んな声を反映させて秋田をよくしていきたいと思っています。

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