「仕事を作る仕事」。
私はこのことをしたくて議員になりました。
昨年夏から、全国の何件かの会社と「横手で仕事を作れないか」ということに多くの時間を割き、取り組ませて頂いています。
しかしまだまだ企画段階のものが多く、形になっていません。
「仕事を作る仕事」の難しさを痛感していますが、様々な会社の方々とお話させて頂くチャンスがあることは、自分だけではなかなか知り得なかった様々な知識を得ることが出来ることや、“人”を知ることが出来ることなど、多くの意味で今後の自分の大きな力になると思って取り組んでいます。
まだまだ勉強不足の私は本ばっかり読んでも頭に入ってきませんので<自分の足>を使って人と話して、知識と知恵、ヒントを稼いでカバーしていくつもりです。
先日、とある会社の方とお話をさせて頂いていた時に、「このままでは秋田県の医薬品、特に漢方の原料は使えなくなるよ」ということを教えて頂きました。
それは昨年10月に厚生労働省から出された「放射性物質に係わる漢方生薬製剤の取扱いについて」という通知についての内容が問題だということでした。
いわゆる漢方の原材料で17都道府県(福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、神奈川県、宮城県、岩手県、青森県、秋田県、山形県、新潟県、長野県、埼玉県、東京都、山梨県及び静岡県)で栽培されたものは、検査を実施しなければ使えないことになり、製造者や製造販売者にコストやリスク、何より手間が増えるので、それならば17以外の都道府県から購入することになっていくだろうということです。買う側に立てば間違いなくそうするでしょう。
しかし、秋田県は今まで何百とやってきた検査の中で、農産物から基準値を超える放射性セシウムは一度も検出されておりません。どういう基準で、なぜ秋田県も選ばれているのでしょう?
そして検出なしにもかかわらず、もしこのまま通知が通れば、農産物も含め、大きな風評被害になってしまうのではないかと思います。
そして今後農家だけでなく、すべての生産品、製造品について規制がかかることや2次3次の風評被害になってしまうことも考えられます。
今日健康福祉部に行き、秋田県のスタンスや詳しい状況を聞いたところ、通知は来ているがまだ秋田県はそのことについて声をあげていないという事でした。
これでは秋田県として大変ですので、今までやってきた検査資料と、足りなければやりうる限りのデータを出し、何としても秋田県にマイナスにならないよう、県当局も議会も国に声を上げていくことを打ち合わせしてきました。
このような場面もたまにあるので、勉強不足を「足で稼ぎ」カバーし、色んな声を反映させて秋田をよくしていきたいと思っています。