今日の秋田魁新聞にも掲載して頂きましたが、野田内閣の閣僚交代があり、それについての意見の取材を受けました。
私は「岡田さんが入ることで社会保障と税の一体改革が与野党含め前に進んでいくのであれば頑張ってほしい。」と率直に思い、そう記事にして頂きました。
正直、このように簡単に閣僚が変わることは誰がみても望ましいものではありませんし、交代を繰り返すことで只々国民や海外からの信用が落ちていきます。
自民党時代から続くことですが、簡単にその場しのぎで首相や閣僚が交代していくことは日本にとって大きな損失であると思います。
そして多くの国民は、民主党、自民党やどの政党でも大差がないと感じており、「暮らしを良くしてくれるならばどの党だろうが関係ない」といった所が大半の意見で、これが世論調査にも現れています。
しかし、どの党が政権を取っても、誰がリーダーになっても、この社会保障と税の一体改革は避けて通れない道です。
今テーブルに着かないと言っている党も、選挙が終われば確実にこの話になるでしょう。
議員が身を削り、公務員も我慢してもらった上で、さらに無駄を削って、そして最後の最後に国民にも我慢し負担してもらうことを(順序を追ってが重要です)進めていかなければ、日本は潰れてしまい、次の世代に永遠に負担ばかり残してしまうことになります。
今「将来が見えない」ことが国民にとって一番の不安材料だと思っています。
いつまで働き、どの程度貯金があれば将来暮らしていけるのか、今の仕事もない状況でどうやって見通しをつけるのか。
それが見通しがつかないから晩婚化や少子化がさらに進み、加速的に悪い循環となっています。
そこに安心感を与えるための増税であることは間違いなく、それをきっちり国民に話し、信を問い、逃げないで進めていかなければなりません。
秋田県での暮らしを考えると、「所得も低い中で消費税が上がればどうやって暮らしていけばいいのか」という意見も多く聞かれます。
しかしこの「社会保障と税の一体改革」をやらなければ日本事体がパンクしてしまうだろうことは目に見えており、そうなった場合一番被害を受けるのは高齢者の多い地域ですし、さらに日本全体で消費税が上がった分の税収の一部(1.5%)が地方に分配されるのです。
こういった地方分配がなければ、財源のほとんどを国からの交付金で賄っている、高齢化率日本一、人口減少率日本一の秋田県ではこの今のレベルの社会を持続できなくなることは目に見えています。
現在日本の65歳以上の割合が21%以上で、10年後には人口の27%以上を占める超高齢化社会になります。そして現在の秋田県では65歳以上が29%以上、そして10年後には35%以上になります。世界一の超高齢化地域です。その中で社会保険、公的扶助、社会福祉、医療、老人保健など雪だるま式にどんどんと膨らむことが容易に予想され、大変な危機的状況です。
嫌なことでもやらなければなりません。進めなければなりません。
増税論者などというわけではありませんが、我々が将来に希望を持てる社会にするためにも、次の世代に繋げる社会にするためにも「社会保障と税の一体改革」を誰かがやらねばならないと考えます。
私は3人の子を持つ父親です。
子供が日本で、この土地で暮らしていくことが出来るように、幸せだなと実感できるように、環境を整えたいです。
知恵を絞り、力を出し、汗と恥をかき批判を受けながらでも、やせ我慢のお父さんパワーで信念に沿って行動したいと思います。