<まずはこの場で大変失礼ですが、不幸にもこの事件でお亡くなりになられた、2名の女性のご冥福をお祈りいたします。>
昨日から全国ニュースで秋田県の「八幡平クマ牧場」のニュースが流れている。
20日午前10時5分頃、秋田県鹿角市八幡平の「八幡平クマ牧場」でクマが脱走し、女性従業員がクマに襲われ、亡くなられた痛ましい事件だ。
逃げ出したクマ6頭は地元猟友会に射殺された。
クマが逃げ出したオリは高さ約4・5メートルのコンクリートの塀で囲まれており、扉も開いていなかったが、オリの中にある運動場の角には残雪でできた雪山があり、雪山から塀をよじ登ったのではないかと推測されている。
テレビでの報道を見ると熊の劣悪な環境、そして 人が行かない→予算がない→餌や人件費、環境整備に回せない→受け入れ態勢も整わず、さらに人が行かない という悪循環のサイクルも取りざたされている。
今回の事件によって、秋田県の観光におけるマイナスイメージやダメージは計り知れない。
1月の玉川温泉の雪崩事故、そしてこのクマ牧場といい、この数か月の間に民間であれ<秋田県内の観光施設>で一か所のみならず、「受け入れ体制や環境整備」がおろそかにされて事故があったという事実は、我々としても重く考えなければいけないことだと思う。
今年度から秋田県では、「観光文化スポーツ部」を設置し、観光を県の産業の起爆剤にしたいと取り組んでいる。
「産業や雇用」を一丁目一番地と言っていたが、昨今の経済状況や製造業界の不振から、県が観光に力を入れていく考えを出した。
そこの考え方はまた色々とあるが後日という事で、今回の観光に関しては、私も観光業界で働いてきた者としても、この分野に積極的にチャレンジしていくことにはなんら異議もなく、一緒に秋田の未来のために頑張りましょう!と思う。
しかし、予算を見るとそうはなかなか言えない。
県民の税金を10億以上使う予算のほとんどが「宣伝とイベント」にしかなく、銀座に大きなポスターを貼ることや、自分たちの雑誌を作ること、東京にイベントをやりに行くことにばかりにお金が使われ、すべて「秋田県さ来て!買って!」と訴えるだけで、<来ていただいてからどうやって楽しんでもらい、感動してもらい、ファンになって頂いてお金を落としてもらえるか>の戦略、そして受け入れ体制と言えるものがほとんどない。
私はこれにかなり違和感を覚える。
観光客を呼ぶためには、「秋田さ来て!」ではなく、「秋田にきたらこんなこと体験できるよ」という感覚でなければいけないのではないだろうか。
言ってしまえば、温泉も、山も川も海も、美味しいお米も全国どこにでもある。
その中で秋田を選んでもらうためには「秋田に来たらあんなことやこんなことも出来て、他に行くより得した気分になれるよ」といったことが大事で、その感動によるファンを作る工夫が一番大事だと思う。
宣伝にお金を使うよりも、まずは受け入れ体制にお金をかける事。
空港や駅、各観光施設の「人とサービス」の充実を最初に考えるべきだ。
例えば秋田の玄関口の秋田空港には観光案内所もないし、利き酒をして秋田の自慢のお酒を選べることもない。(これを解決するのは簡単な取り組みだと思うし、観光客には大きな需要があると思う。)
この流れで、すべての観光施設に冷蔵庫と色んな種類のお酒を置いて、お客さんが秋田中のお酒を選べる取り組みなんかもいいと思う。
そして秋田県を上げて、飲食店や宿泊施設に「日本酒マイスター」や「お米マイスター」、「野菜ソムリエ」を置く取り組みをしたりして、県内の多くの人が観光客に答えられる知識を持ったり、うんちくを話せることだったりすることにお金をかけてもいいとも思う。
他の地区ではない、秋田独自の受け入れの取り組みやサービスをした方がよっぽどマスコミにも取り上げられ、観光客の口コミのもつながる。
言ってしまえばそういうネタになる、記事にしたい取り組みを行っていくことの方が、宣伝にお金をかけるよりもよっぽど浸透するし話題が広がるだろう。
そして秋田の様々な観光施設では、売り上げが減少し、現在の施設の老朽化を修繕したり改築したりすることが出来ない中小の民間企業が大変多い。
古くなっていることで、さらに売り上げの悪循環になっている所もかなり多く見られる。
宣伝に10億かけるのであれば、そういった体力のない民間の企業にも補助することも可能だ思う。
行政や地方自治の目的は「公共の福祉」。
どこかで線引きをしなければいけないが、民間での事故が頻繁に起こり、秋田県のマイナスイメージが多くなっていくよりも、民間の受け入れ体制にもきっちりした形でお金を投入していく方がよっぽど秋田県にとって「公共」になり、「全体の福祉」に有効なのではないだろうか。
来年のDCだけの一過性で終わらせるのではなく、息の長い秋田県の基盤産業にするためには、ただお金を簡単にばらまいて使うのではなく、それこそしっかりした「秋田びじょん」を持つべきだ。
震災不況から未だ抜け出せずにいる秋田県の観光業界は、またこの事故のイメージを払拭するまで、多くの時間を要してしまうだろう。
このことを忘れず、今年度も秋田県の観光の「受け入れ体制」の問題について正面から取り組んでいきたい。
ワイルドスギちゃんの「○○だぜぇ~」がくせになりそうだ。
いつみても笑ってしまう。
そして自分が中学生の時を思い出す。
私が中学校時代、雑誌ホットドックプレスで<北方謙三>さんの「カリスマに訊け!個性派相談アラカルト」が連載されていて、熱い大人のワイルドでハードボイルドな言葉に胸を踊らされた。
例えば…
まじめな奴、正直な奴が損をするのだ。どうしてみんな本気に部活やったり、学校祭やったりしないんだ。何で無気力な奴らばっかりなんだ。掃除ぐらいしろよな!
(愛知県 S・Y 17歳)
と同年代に近い読者が手紙を送れば、
独りで泣け。 独りで泣いて、なんでみんなこうなんだ、世の中はこうなんだ、みんなが悪いんだ、としばらく思え。しかしそれは、ほんのしばらくの間にしろ。他人はどうでもいいじゃないか。他人のことが頭に来て、他人がやらないことが問題なんだということではなく、自分がやれるかやれないかが問題なんだというところに、君は行き着かなくてはいけない。そういう男になれば、「世の中どうなっちまうんだろう」という薄っぺらな憎悪はなくなるだろう。そういう薄っぺらな憎悪で、自分の精神状態を支配していたら、何もいいことはない。何も生産的なことはない。
というワイルドな答えが返ってくる。
いつもにやけながら読んでいたが、私もこういう熱い「漢」に憧れていた。
しかし大人になってから、自分の意見を強い口調や厳しい顔で強く話をするのは、どうも自分のキャラに合わないと感じ、そこで秋田ふるさと村の職員時代、HPを担当していた時に「なまはげ塾長」としてなまはげの仮面を被り、仮面の中でワイルド風に秋田弁講座をしていた事がある。
今、こうやって政治の仕事をさせて頂くことになり、顔を出して主義主張をしていくことが仕事となっている。
そこでは、考えの違う方々が多くいる中で、自分の貫く主張をすることで色々な批判やお叱りも受けたりする。
しかし、自分の主張が何を言いたいのか話したいのかどっちかわからないことは意味がないように思うし、したくないと思う。
県民の皆様から見て、色の分かる、本質に沿った話を、分かりやすい言葉で、ワイルドに主張をしていきたいと思っている。
国会やマスコミなど政治を取り巻く人たちを見てもいつも思うのは
「論争や討論の目的は勝利ではなく、改革でなければならない」と思うのだ。
秋田県政2年目の今年度は「変化をもたらすぜぇ~。」を目標に取り組んでいきたい。
4月3日午後から4日にかけて、県内に大きな影響を及ぼした今回の暴風雨。
私の住む横手市でも大きな被害を及ぼしました。
昨日から今日にかけて、被害の聞き取りのため市内全域を回りましたが、「秋田では震災よりも被害が大きい」というのが率直な意見です。
横手市内でも上真山の踏切前が通行止め。近くの屋根が電柱に飛んでおりました。
横手、大雄、大森、雄物川、十文字、平鹿地区の一部が停電、そして断水。
各地域の多くの市民から切実なお話をお聞きしました。
県でまとめた5日正午までの報告では、横手市全域でパイプハウス約400棟、作業小屋200棟、畜舎20棟が破損。家の屋根破損は調査中で数えきれないほど。(我が家も破損しました。)そしてスイカの苗が4.2万本などの大変な被害が出ております。
※明日にはもっと被害報告が多くなるかと思います。
私が見た中では、大雄、大森、平鹿、雄物川、十文字の西の方が被害が大きかったように見えました。見た感じでも多くの電柱が傾き、中には折れたりしているものもかなりありました。朝は信号もついていない所も多く確認され、電気が通っていないことが一目でわかりました。(夕方にはほぼ全部の信号が発電機によりついておりました。)
そして今日も今現在も断水、停電のご自宅もまだまだ多数あります。
これでまる2日、明日になれば3日、ライフラインがストップという大変な状況です。
これから田植えシーズン。
苗に必要なハウスもかなりの被害が出ています。
この被害により、秋田の農業にも大きな影を落としそうです。
今年も年度初めから自然の驚異をまざまざと見せつけられました。
雪解けを心待ちにしていた雪国に、また今年も大きな試練と課題が投げられたような気がします。
それでも、、、私たちは負けられませんね。
実りの秋には多くの方が笑顔になれるよう、知恵を出し、みんなの力を結集して、この状況を突破していくよう頑張りましょう!
前を向くしかありません。
ずいぶん時間が経ちますが、先月3月21日に総括質問に立たせて頂きました。
実はこの制作に1ヶ月以上、かなりの時間がかかりました…。
1月から香川県や三重県まで行き、観光の政策を聞き取り、下準備をしておりましたが当日はほとんど使いませんでした。(これは後日観光文化スポーツ部の中でお話させて頂きたいと思います。)
3月19日の総括質問の初日には他の議員さん達との知事の答弁をお聞きし、そこで自分の内容を修正、そして21日当日の午前中も同じテーマで別の角度からお話しされた中泉議員の内容をお聞きし、被らないよう直前まで手直しし、ずっとバタバタしておりました。 そういった状態で当初予定していたものよりかなり修正して、削ったり入れたり、思いのほか難儀しました。
この私の長い間ドタバタしていた準備に、会派の上司でもあり先輩でもある<沼谷純 議員>に連日、夜中まで付き合って頂きました。
沼谷さんから「政治家の心得」として常に言われていたことは、
「調べたことをデータとして話すことは行政で十分出来る。調べないで話すことは論外だぞ。まず自分で疑問に思ったことを徹底的に調べること。他の地域や他の国なんかあらゆる情報を招集し、そこで集めたデータを自分の疑問の中に入れるんだ。
そこから我々政治家の仕事だ。常に<誰のために、何のために>ということを意識して、<地域の方々の思い、公共の福祉>という原点に何度も戻りながら、自分の政策を構築させていくんだ。
それが全員に賛同貰えないことだっていいじゃないか。誰かが言わねばならないんだ。そして最後に、言葉の一つ一つに自分の魂を入れ、思いを乗せて、自分で考えた対案や政策を実現するよう訴え行動していくことがこの仕事の大事な部分だぞ。」
情熱を持って、こう教えて頂きました。
男の仕事に対する情熱に身震いし、単純な私に火がついたのは言うまでもありません。
そして自分でやればすぐできるだろうことを、育成のため連日ずっと見守って頂き、貴重な時間を使って一緒に勉強して頂いたことで、私にとって大きな自信になりました。
私は本当に素晴らしい周りの人に恵まれています。
この沼谷さんの情熱を浴びながらずっと一緒に仕事を出来ることをすごく嬉しく思います。
そして昨年度も色々お話をお聞きさせて頂いた地域の皆様、都道府県や県内各市町村の職員の皆様、そして秋田県庁の皆様、貴重なお時間を頂戴しありがとうございました。
これからますますお世話になるかと思いますが、今年度もまた一つよろしくお願いいたします。
さあ、新年度!燃えてチャレンジしていきます!
※沼谷純議員のHPで3月に私が追い込まれている当時の状況を紹介して頂きました。
医療費助成の事など言葉足らずな部分を本来私がHPなどで書くべきことをいてもたってもいられずでしょう。書いて頂いております…笑 ↓
http://www.numaya-jun.jp/blog/index.html?article_id=290
先月から、秋田市に泊りが多かったのと総括審査の勉強のため、大分ブログをさぼっていました。
今月からは横手にいることが多くなりますので、その分更新出来る“予定”!?です。
ます最初に、3月月末に横手市全域に「HIRAKU 秋田県議会 民主党会派報告」を出させて頂きました。その中にも書かせて頂いているのですが、
この一年間は主に
○仕事と子育てを両立できる環境づくりを。
○雪害対策と手厚い果樹被害に対する支援を。
○食品加工で雇用と農産物の高付加価値を。
○学校給食の地場産品導入率UPを。
○廃校を利用した地域活性化を。
○県外販売の強化と輸送コストの軽減を。
○自動起動型信号の整備を。
を大きなテーマとして、主張と提案をさせて頂きました。
雪害対策や自動起動型信号は多くの想いが重なり、実現出来たことだと思います。
その他はまだまだ継続して取り組んでいかなければいけないテーマだと思います。
特に「廃校を利用して食品加工を。そして雇用を。」ということは、実現できるまでしつこく、また継続して取り組んでいきたいと思います。
地域の核となっていた小中高校などがどんどん削減されていく中、そこに地域の方が農業を生かしながら雇用も出来ることをすることで、今一度地域を活性化出来ると思っています。
次に、「学校給食の地場産導入率UPを。」では学校給食の野菜の地場産利用率が22年度で27.2%であり、まだまだ取り組みが進んでいない状況です。(千葉県は50%)ここは農業県と自負する秋田でありえない数字だと思いますし、農家の方々にとっても、子供の親にとっても、子供の食育という観点からも3者3様によい取り組みだと思いますので、これからも地場産の物を積極的に取り入れる活動を進めていけるよう、強く訴えていきたいと思います。
もう一つ、今回の総括質問でも強く訴えたのが「仕事と子育てを両立できる環境づくり」です。
「経済的支援」と「子育ての両立支援」は、どちらも子育て世代が必要としていることです。
(本当は経済的負担の軽減というのであれば、様々な取り組みはありますが、「旧子供手当て」を民主党の案の通り実現継続出来ていれば一番良かったのではないかと思っていますが…。残念なことに減額になりました。それと必ずかかる給食費を負担することでもよかったと思います。)
今回秋田県では医療費助成を拡充する案を出しました。子育てはこれからは社会全体で育てなくてはいけないと思いますから、これは大変いいことですし、親にとっても非常にありがたいことだと思います。
しかし、限られた予算の中でやる以上、何から何まで一度に出来ない中で、働く親にしてみれば、それよりも今欲しい、今必要で、優先順位が高い要望があると思っています。
①病児病後児保育の環境整備とその利用への助成(安く利用でき、働きに出れる環境を作ることが出来る。)
②育児休暇取得推進する企業への助成(雇われている側が休みやすくなる。)
③子育てを地域でサポートする事業への助成(1時間700円で何時間でも子供を見てもらえるサービス。その負担を半額350円県で負担することで利用しやすくする。福井県はこれでものすごい数の利用がある。これで仕事の両立をされている家庭も多い。しかも見てくれる人に賃金を支払え、これで雇用も出来る。お母さん方が自分の空いている時間でバイトみたいに出来るようになる。)
④保育料の負担削減(県や市町村で負担もい大きいが、現場からはまだ高いとの声が多い。)
⑤第3子の保育料、医療費など無料(できれば2人目も。)
など、考えただけでもたくさんあります。
病気がちな子を持つ親からすれば「医療費助成が一番ありがたい」と言われるかもしれませんが、そこは別制度での助成をすればいいと思います。
優先順位の問題で、今回の医療費助成の拡充分の10億円という大きなお金を使うのであれば、最初にこのような両立支援を整備してほしいと思っています。
理由は単純で、両立支援の方が求めている方や困っている方が現場で多いし、こっちの方が確実に少子化に効果があるのです。
今まで秋田県のあちこちの市町村で医療費助成をしていますが、それで出生率も上がっておりません。
しかし、両立支援を手厚く支援している福井県では、出生率が上がっているのです。
少子高齢化日本一、1年で1万人も人口が減っている秋田県にはまず最初に出生率を上げるこういった取り組みが必要ではないかと思います。
4月からの新年度も、こういったことを継続しながら、そしてまた新たな課題に向かって進んでいきたいと思います。