秋田県横手市選出 県議会議員|小原 正晃 ( おばら まさてる ) ウェブサイト

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湯沢雄勝・横手・美郷の農林水産調査

2012年5月25日 02:20

5月22~24の3日間の日程で、湯沢雄勝、横手平鹿、美郷地域の農林漁業の視察に行きました。

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最初は雄勝漁業組合さんと役内川で。稚魚の放流事業、水源資源の管理や地域の雪捨て場へのゴミの不法投棄の状況などの説明などをお聞きしました。

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明け通りチーズ工房。廃校利用と食品加工の県内先進事例として、昨年から数回お邪魔させて頂いておりましたが、実際チーズを作る現場を見ることは初めてでした。

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お母さん方が丹精込めて育てた牛から採った牛乳で、数々の製品が作り出されてます。ここでの問題は「販売」。せっかくこのような美味しくて付加価値の高いチーズがつくられておりますが、まだ商売に結びついておりません。秋田県では今年度「うまいもの販売課」が新しく設置され、こういった素晴らしい素材を繋げる役割が期待されています。売り込みとマッチングをどんどんして、地元に雇用と現金収入に繋げていきたいと思っております。私も営業に力を入れたいと思っております。

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羽後町沼園芸場。写真がうまく取れておらず、帰りの車の中から撮影した風景しかありませんでした。ハウスの周年花卉栽培で、年間を通した出荷をされておりました。秋田県農業の一番の課題である、冬の燃料費の問題について大変考えさせられました。

※やだらうめ~ままになる機械を発見。精米所は地元の人しか使わないでしょうからなまってていいんです。

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横手の畜産農家、伊藤さん親子です。品評会で数々の賞を受賞されており、秋田県を代表する畜産農家さんです。

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私の家も伊藤さんの地域で、同じ学区内です。小学校の時にも図工の授業で絵を描かせにお邪魔させて頂いた記憶があります。ここで秋田県が誇る、義平福の子が育てられていることに凄く感動しました。和牛の5年に1度のオリンピック、全国和牛共進会の出品候補の牛もおり、是非とも頑張って頂きたいと思います。畜産のご苦労など、現場の生の声が大変勉強になりました。

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農事組合法人アグリピースさんのしいたけハウスです。近代的で工場のようなハウスです。近年市場単価の下落や大手企業の参入などもありますが、ここでは秋田県農業の大きな可能性とこれからの方向性を見させて頂きました。ここでは農業者の熱い夢が詰まっており、「人」によって地域を変えられることを実践されており、本当に刺激になりました。代表やチームの皆さんも非常にお若く、これからどんどんと大きくされ地域を引っ張って頂きたいと思います。

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横手精工さんの植物工場。県内初の取り組みです。廃工場や廃校などを上手く利用して、全国に展開できる新しい雇用を生める取り組みになって頂きたいと思います。IMG_0475.JPG

ニューファーム千畑のハウス。代表である元県議会議員の樽川さんが開発された最新技術に感動です。ハウスを2重にし、地下水をくみ上げ中のハウスにふりかけることで室内の温度を一定に出来るとのこと。夏は5・6度下がり、冬でも15度ほどあるようです。暖房をたかないで出来るこの技術は、今後秋田県の農業に大きく取り入れることが出来るのではないでしょうか。

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ニューファーム千畑さんと意見交換。

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 最後に美郷サンファームさんです。家の側という事もあり、個人的に何回かお邪魔させて頂いておりますが、今回も深沢代表から色々な説明を頂きまた新しい勉強になりました。

ここは秋田県農業6次化の最新事例です。レストラン、加工、直売、宿泊を兼ねた取り組みで今大変注目されております。

 

今回湯沢・平鹿・美郷を回り、最新の取り組みを学んだことで多くのヒントを得ました。

1000万稼げる農業、後を継ぎたくなる農業、60からの農業、通年行える農業、そして加工で雇用を。

来月議会からもこの思いをぶつけていきたいと思います。

もったいない住民投票

2012年5月21日 00:52

「75億もかける新築移転ではなく、耐震改築を。」

 

鳥取市の市庁舎新築移転の方針に、住民が投票でNOを選択した。

 

市長は「市民に選ばれた」市議会も新築移転に同意していることを理由に、住民投票の実施に懐疑的だったようだが、東日本大震災からの復興を願うこの時期に、このような大きなお金を使うことは“もったいない”という、住民の判断が下された結果となった。

 

我が秋田県内でも平成の大合併により、国が借金の7割を負担してくれる<合併特例債>などを使い、これから出来る大型プロジェクトが目白押しとなっている。

 

「7割り引きは今しかないから買わなきゃ損」と見るか、

「7割引きで購入しても、3割は将来の負担になる」と見るか。

 

「いずれ古くなる将来の事も考えて」と見るか、

「使えるものは最後まで もったいない」と見るか。

 

 

他人ごとではない。

議会の選択、住民の選択、市町村・県・国の将来やこれからの状況も予測しながら多方面に考え、本質を見極める力が試される。

 

秋田県が乗り越えるべき指標 24年度版

2012年5月16日 02:30

秋田県では毎年、都道府県順位でワースト3に入る指標を、「今後秋田県が乗り越えるべき指標」として、順位の上昇を目標にがんばろうとの考えで公表しています。

http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1301383465558/index.html

 

24年度版でも昨年と比べて変動ないこの指標を見て、また今年も考えさせられたのが

<出生率、死亡率(逆)、人口増加率、婚姻率>などの人口問題でワースト1、そして<製造品出荷額>でのワースト1です。

 

数年前から秋田県では毎年1万人以上、人口が減っています。

そのうちの半分近くの5,000人以上は秋田県から転出しており、全部が全部ではないですが(進学・転勤などもありますが)、仕事を求め、秋田にいたくても出ていかなければいけない状況が多いことは言うまでもありません。

そして他地域に出た後、「秋田に戻って来たい!」と思っても、仕事や生活に不安があるということは、同級生の話を聞いたり、自分自身が首都圏で大学生をし、Aターンを希望した就活体験からも身を持って感じています。

 

今秋田県の有効求人倍率は0.5前後の状況です。

単純に見ても2人に1人しか働けない状況の中では、少ないパイを多くの世代で奪い合っていることですので、どこかで雇用を増やしていかなければこの問題の根本的な解決にはなりません。

もっと言えば、今は国の緊急雇用対策制度や秋田県のふるさと雇用再生臨時対策基金事業などで一時的に雇用している状況が多くあり、表面の有効求人倍率には表れておりませんが、3,000人にも上るその制度を活用されている方にとって、応急処置ではない、続けて仕事の出来る場の確保が早急に求められています。

 

 

これらを踏まえ、今年も私が訴えていきたいと思っているのは、農産物の加工などで、<あるものを生かして一人でも雇用を作ること、産業を作ること>です。

 

 

さらにいえば、その仕組みづくりの中で、<定年退職した後、リスクの少ない創業支援の仕組みを作ること>で、退職者の年金受給までの不安解消と同時に、若者が正社員で働ける環境づくりも同時に行いたいと思っています。

 

企業は新しく若者を雇用するより、経験も人脈もある経験者を給料を何割かカットして再雇用できるほうが実際の所メリットが大きいでしょう。

しかしそれでは一向にこの土地で若者が定着して生活していくことが出来なく、欧米のような職のない若者が増え、結果、人口も増えませんし、経済も縮小するばかりです。

 

そこで、知識も経験も人脈もある、まだまだバリバリ働ける元気な退職者の世代が、その経験を生かしながら新しいフールドでチャレンジし、雇用を作っていけるシステムを作ることで、若者世代には退職された後の仕事のパイと、新たな仕事場のパイも広がりますし、退職世代の方はもちろん、その創業した地域の雇用にもなります。

 

高齢化率世界一の秋田県から、次世代に繋げていける仕組みづくりを提案していきたいと思っています。

 

 秋田さはまだまだバリバリの“大人”いっぱいいます!

そして”秋田に残りたい若者”もいっぺいるんです!

きっかけ。少しの後押し。

絶対変えられるはずです。

 

 

※指標においてマイナス面ばかりではなくプラスもupしたいと思います。

<秋田県の日本一と全国ベスト3あれこれ>

http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1301381384566/index.html

自然豊かで、土地も家も持ち、オシャレさんが多い。

犯罪率も少なく、教育にかかわる指標の多くが高水準です。

磨けば光る原石が多い秋田県。

これもずっと変わっていませんね。

地域の要望

2012年5月11日 01:10

久しぶりの更新です。

しばらくパソコンの調子が悪く、文字が打てない状況でしたが、本日キーボードを交換したところ、嘘のように快調です。

 

この間の2週間は、友人の結婚式3本とチラシ配布、そして研修に行き、あちこちを駆け回っておりました。

そしてGW終了後は民主党の東京での勉強会に出席してきました。

 

 

今日は今までためておいた地域の要望の聞き取り調査です。

 

地域の方々の要望をお聞きすると、大きな問題点も浮き彫りになります。

例えば道路関係の問題一つでも、国・県・市の関係だったり、県の所管でも建設部や農林部、県警、さらには土地改良区や他の関係団体にも跨ったりと、かなり複雑になります。

 

要望する側ではどこにお願いすればいいのかわからなかった、ここにお願いしたけど音が全然ないなどといった声も多く聞かれます。

 

行政区分は違えど、管轄や部署といった、<縦や横の連携>が非常に大事だなと感じました。

そして、要望が無理な場合や、審議中で時間が要する場合でも、過程を話すという「サービスやケア」が必要だなとも痛切に感じています。

 

要望される側は要望した問題をいつも大変気にしています。

その温度はされる側の何十倍、何百倍も違います。

 

ケアをしないとそれが不信になったり、さらに状況を悪化させていく場合がほとんどです。

私も出来る限り迅速に動かなければと反省しました。

 

民間で行われているこの「サービスやケア」という観点は、行政では組織の仕組みやテリトリーの関係もあり、大変苦手としている所です。

そこの「サービス」に対しての心配りをしていくことこそ、地方行政が地域住民から一番望まれている所ではないでしょうか。

私も両者の潤滑油になり、さらには解決のアイディアを出し行動できるよう心がけて行動していこうと強く思った一日でした。

 

 

 

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本日我が家にも配送されてきましたが、民主党で出している<プレス民主>全国版に掲載されました。

IMG_0387.JPGのサムネール画像

(秋田ふるさと村時代の「なまはげ塾長」だった時の写真入りです。)

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(寺田学代議士の記事も同じ冊子に掲載されました。さあ、頑張ろうっ!)

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