台風4号が日本列島を縦断し、明日未明には東北地方を襲うことが予想されている。
ひどく落ち込む。
サクランボは?稲は?野菜は?ハウスは?農産物が大変心配だ。
知り合いの農家の方々の顔や畑、果樹園が思い浮かび、とても胸が痛む。
異常気象が続き、ここ何年かずっと災害による被害が続いている。
春の低温によってハチが飛ばず、実がならない果樹被害、夏の暑さによる米被害や野菜果樹被害、豪雪による果樹やハウスの被害、暴風雨によるハウス被害…。
被害は続けど、防ぐことは出来ない自然の驚異。
今日は県議会で総合防災対策調査特別委員会があり、こういった災害も話し合ったが、大きな自然の驚異を前に、人間が出来ることは予防と事後対応だけだ。
切ない。
秋田県議会で私が所管する委員会は「農林水産委員会」と「総合防災対策調査特別委員会」。
ど真ん中だ。
ちっぽけな人間がやれることは少ないが、秋田県民の命と生活を守るために、そのやれることを精一杯取り組んでいこうと思う。
今回の被害はどうなるのか。
どういう支援が必要か。
明日は現場の被害状況を調査に行こう。
どの局でも流れているニュースをずっと見ていても状況は変わらないが、何だか目を逸らせない。
このところ出張などが続いていましたが、週末は地元で活動できました。
昨日は4月の暴風雨の影響で、秋田県指定天然記念物である「善明庵の松」が割れて傾いてしまった件についての現地調査です。
これは横手市下八丁にあり、18mの大きさを誇る、美しい傘状のアカマツです。
樹齢は500年以上と推定され、「後三年合戦」(※後三年の役 1083~1087年)の時に戦死者を埋葬した際に、墓標として植えられたもの(3代目ではないか)と言われており、歴史のロマンあふれる大変貴重な巨樹です。
秋田大学の井上教授と秋田県、横手市の担当の方々が来てくださいました。
木が40度ほどねじれ、割れています。中は空洞になっており、触ると木片がパラパラと粉になってしまう状況でした。一部枝が折れ、枯れている枝も目立ちます。
このような状態で、しかも木が横の鉄塔にもたれかかっているため、地元の方々からは木はもうだめで倒れるのではないかとの声が上がっておりました。
しかし、井上教授の見解ではこの木はまだ生きており、歴史的にも大変貴重な物であることや、鉄塔もあることから安全性も確保出来るだろうとのお話を頂き、今後枝を整理し、負担を減らしながら、存続させていくべきだろうとのお話を頂きました。
当局からも、もし事故などがあった場合の責任の所在などもお聞きし、住民の皆さんにも分かりやすいお話もして頂きました。本当にありがとうございました。
最後に井上教授から、「今この木は500年以上になると言われているが、私はこの樹木を見るかりでは1000年近くになるものだと思う。」との見解もお聞きしました。
これが証明されれば、言い伝え通り後三年合戦時に植えられたものとして、ますます貴重で価値が高い資源となります。
さて、昨年はこの巨樹と歴史的背景の繋がりを持つ、「平泉」が世界文化遺産となり、来年は秋田のDC(観光キャンペーン)が始まります。
こういった「地元にある資源」を生かして、そして次の世代に繋げていく仕組みをどうやって作っていくか。
長い間、この土地をずっと見守ってきたご神木に笑われることがないよう、今いる私たちが頑張らねばなりません。
※県の観光ページ(善明庵の松)
http://www.akitafan.com/sightseeing/detail.html?data_id=754
秋田県から選出されている8人の衆参国会議員に、秋田県からの要望を提出する会議に出席させて頂きました。
県庁からは知事をはじめ、部長職以上の幹部の皆さんが出席され、60以上にもなる要望の内容を説明して頂きました。
県議会議長、副議長、民主党県連、自民党県連も同席し、2時間半に及ぶ質疑応答がありました。
防災、インフラ、雇用、農業、福祉、医療、教育etc…。
ほとんどが予算措置への要望ですが、多岐にわたり議論されました。
「秋田県を良くしたい」という気持ちは、秋田を思う全ての方の共通意見ですので、イデオロギーや政党に関係なく、「秋田のために、県民のために」一丸となって取り組んでいくことが大事だと強く思いました。