秋田県横手市選出 県議会議員|小原 正晃 ( おばら まさてる ) ウェブサイト

最新の記事 > 横手市身体障害者福祉大会に参加して

購読する

横手市身体障害者福祉大会に参加して

2012年11月 2日 10:28

横手市身体障害者福祉大会に参加させて頂きました。

 

現在秋田県の身体障害者数は現在約5万8千人。

10年ほど前から比べて約9千人増えています。

秋田県の総人口106万人中、5.5%の割合で18人に1人が障害を持つ方です。
障害等級別では重度の1、2級が全体の約半分を占めており、60歳以上が約85%です。
私の住む横手市では5千5百人ほどおり、約10万人の住民のなかでも5.5%、これも県と同じ18人に一人の割合であり、生涯別等級も60歳以上の割合も殆ど同じです。

 

この数字から推測すると、秋田県の障害を持たれている方の課題として
「高齢化が進んでいること」、「重度の障害等級が多いこと」が言えます。

 

重度の障害等級の方が増えていることを考えると、重度の身体に不自由な方のケアももちろん一番に考えなければいけませんが、またその障害者を“支える側”のケアも必要になると思います。
ノーマライゼーションの理念が叫ばれ半世紀以上経ちましたが、障害を持つ方や高齢者などが社会の中で普通に生活できることへの努力は少しずつではありますが改善されてきておりますが(もちろんまだまだ十分にはほど遠く、さらなる支援が必要ですが)、これからは家族に障害者を持つ家族も、障害をたない家族と同じように生活できる環境整備が現在の福祉として求められてきているのではないでしょうか。

 

精神的、肉体的、経済的にも、“支える側”へのサービスが必要だと思います。これは今の時代一番求められていることではないかと考えます。

 

日本では自分の家で家族を見る事が美徳とされていますが(※私の家でも認知症を患う要介護4の祖母と同居しているのでかなり気持ちは分かっているつもりです)、嫁に来た家で実の親ではない姑の面倒をみるお母さん達の場面も多く見られ、精神的肉体的にも負担も大きいお話をよく聞きますし、また介護の中では経済的にも困難になるということをあちことでお聞きします。

私はまず介護する方を、笑顔にしたいと思っています。

そうすることで必ずサポートを受ける障害者も笑顔になり、その家族全部に笑顔が伝染していくものと思います。

 

こういった家族への精神的、肉体的、経済的なサポートの強化などの福祉をするための財源として、今回の消費税増税は必要であると考えます。

私は少子高齢化日本一、世界一の地域であるこの秋田県こそ、安心して年を重ねられる環境が必要であると考えますし、人間らしく生きられるところに財源やパワーを投入すべきと思います。

 

今日横手市の身体障害者福祉大会に参加して、ほとんどご高齢の方の参加者やご家族の方を見て、強く思いました。

当サイトに使用されている全ての文章、画像、写真のいかなる無断転載も禁止しています。
Copyright (C) Obara Masateru.All Rights Reserved.