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地方の向かうべき将来ビジョンは

2014年5月 2日 14:33

最近影響を受けた本をご紹介します。

 

 

一つは四代前の横手市長、千田謙蔵先生が書かれた「月曜論壇と横手ひらかNPOセンター」です。

地元紙、秋田魁新報月曜日朝刊に4年間連載された論説をまとめた本で、地方や庶民こそが政治の主権者であるという信念に基づき、様々な提言をされています。

千田先生が5期20年の大市長として実践された「小さくてもキラリと輝く地域づくり」は、今でも先進的な取り組みであり、地方政治に身を置くものとして大変参考になる取り組みです。

 

 

もう一つは日本総合研究所の藻谷浩介先生の「里山資本主義」です。

森林などの休眠資産を再活用し、地域コミュニュティーの復活と経済の再生ができること、課題の多い日本のエネルギー問題を救うモデルの提案など、地方を復活させるヒントが書かれています。

 

 

この2つの筆者に共通していることは、

○ 大企業・大都市が潤えば自然と地方や中小企業に浸透していくというトリクルダウン理論での成長戦略ではもう限界があること。

○ これからは脱成長路線に方向性を切り替え、人や環境に投資をしていくこと。

○ 地方の自然資源を活用し、エネルギー政策で雇用をつくること。

 ということです。

 

 

今、国でも政党でも、昔に戻ったようにすべて中央から降りてきたものに地方が倣う方向に戻ってきていますが、この方向では地方や庶民にとってマイナスの方が大きいでしょう。

少子高齢化が世界一のスピードで進むこの秋田を、次の世代に自信を持って渡せる地域にするために、我々はしっかりと知恵と声を出していかなければいけません。

この2冊の本を読み、自分の進むべき方向性や哲学について、しっかりと自信が持てたような気がします。

 

 

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