十文字の小松孝志ブドウ園さん。人手不足のため、まだ棚を起こせないでいる場所も多々ある。棚の“95%”!が倒れたとの事。そしてまだまだ何年も継続して人手、人件費、植え替え用の苗木、棚、針金などの資材費も負担になっていく。
上の写真に見られる2mの高さに設置してある棚も、今年は雪ですっぽり埋まった。雪の重さは1㎡立方メートルあたりなんと400㎏あるという事。この重さで覆われて雪が溶けていったら、重みで完全に引き裂かれ、壊れてしまうだろう。むしろ生き残った果樹の生命力の方がすごいことだと感じる。
今日ブドウ園で説明して頂いた十文字こだわりぶどうの会(減農薬で栽培)会長小松正司さんと奥州公正さん。雨の中、暇だれをさせてしまい、大変ぶじょほです。ありがとうございました。
皆瀬川が大氾濫し、土手の道路がなくなっていた。たった数時間の雨が川の水がいつもより数メートルあがっただけでこのような驚異になる。 まず早急に直さなければ。自然は怖い。
今度は十文字の金沢隆志サクランボ園さんに。十文字おうとう部会の部会長もされている十文字サクランボ会の巨匠。佐藤錦を収穫しており選別作業まっさかりの中、丁寧に対応して頂く。大変ありがとうございました。
今年は例年より収穫量が7~8割になり、収穫時期が1週間から10日ほど遅くなったようだ。さくらんぼは雨が降ると潤みが出やすいだけに、この梅雨の時期とも重なり少し心配だ。大丈夫だといいな。
我々が帰る間際にもあちこちの農園に観光サクランボ狩りツアーが来ていた。十文字のサクランボを有名にしたのはこの観光によるサクランボ狩りツアーのおかげだと思っているので、他地域の方々にはここの美味しいサクランボをたっぷり味わって、楽しんで、そしてまた他の人にいっぱい「十文字良かったよ~」って宣伝してほしいと思う。そしてその感動を創るのは、他でもない現場の農家さんたちだ。沢山のファン作り、よろしくお願いしますね!
※あと十文字のサクランボ狩りは「道の駅十文字」が案内所となり行っていますのでそちらで予約してきてくださいネ。(宣伝)
案内無料で、1時間食べ放題。持ち帰り別料金。中学生以上1,000円 小学生700円 幼児(4、5歳)500円 デス。
お昼を食べ、そのあと増田に。一番被害額の多かったリンゴの視察。リンゴ増田出荷会の佐々木淳さんの農園へ。藤原隆行会長や出荷会の方々のお話を受ける。
残っている木も残酷なまでの被害。根元から切った木はもう掘り起こしたそうで今はただの雑草が生えた地面となり、何事もなかったかのようだ。
ただ、リンゴ園とは思えない、もったいくらいの空間が目立つ。ここについこの間まで木があったんだなぁ。
増田出荷会の皆さんと意見交換。後継者不足にあえぐ秋田県農業の中、若い後継者が沢山いて頼もしい。さすが歴史のある大産地だ。ここの方々はあちらこちらで地域のリーダーとして活躍されているメンバーだ。こういった方々が元気になることで地域は必ず必ず再生する。
営業と販路と加工。出荷会の皆さんから声が上がった。これは私も最もやっていきたい所です!加工して付加価値を上げ、販路を拡大して収入を増やしていきましょう!秋田県の“あるもの”を生かして雇用と産業を創っていきましょう!
地域を元気にするため、地域ブランドの継続のため、なにより早急に対応すること。単年度ではなく中長期にわたり対応すること。我々の責務だと思います。この苦境をバネに一緒に頑張りましょう!
最後に秋田市河辺に建設される大規模製材工場の予定地を見学。県で30億近くも投資する一大プロジェクト。すごく広い。10町歩ほどある広大な土地だ。ここで予定では大きな雇用と、秋田県の林業の希望が託されていく予定。地域にある資源を使い、地域の雇用を生み出し、地域にお金を落とす。基本的に素晴らしいプロジェクトだ。