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放射性物質の不安

2011年10月14日 00:47

12日の佐竹知事の定例記者会見を見て、震災のがれき受け入れについての前向きなお話に非常に不安になりました。

 

 

昨日から今日にかけても横浜でストロンチウムが検出され、千葉県船橋市や東京都世田谷区でも高い放射性物質が見つかり(世田谷区はビンが原因だということですが)、ニュースで大きく取り上げられております。

今や日本中で、口に入るものだけでなく、大気中の物や日常で浴びるものすべてで、目に見えない放射能の放射性物質の不安が蔓延しており、私たち秋田県で暮らすものにとっても例外ではありません。

 

国の基準設定すら不安だという声があちこちから上がっている中で、なぜ秋田県で受け入れる発言があるのだ?という声が、私にも電話やmailで問い合わせが入りました。

 

 

mailは以下↓

ー現在、秋田県では、岩手県の震災がれきを受け入れる方向で調整中との報道がございましたが、下記3点について、問題があると考えております。

1.放射性物質の危険性に対する軽視(過小評価)
2.環境省による、空間線量を基にした8,000Bq/kgという安易な基準設定
3.将来的な健康被害や産業への損害が発生した場合の責任の所在が不明確

放射性物質に汚染されたがれきに関しては、広域処理により、人為的な汚染の拡大へとつながり、非汚染地域への二次被害を危惧しております。

震災がれきに関しては、汚染地域内での処理を基本方針とするよう、お願い申し上げます。―
 

 

 

私同じ思いです。

がれきが普通の状態ならば問題ありませんが、放射性物質があった場合、どういう基準を設けていくか。

 

 

政治をやる中で、この問題への発言は非常にデリケートであり、被災者の気持ちや自分達の土地を考えると、異なる状況では考えも全然違ってきますし、発言如何によっては大臣すら変わってしまうぐらいですので、私も一地方議員という中でもあまり安易な発言は出来ません。

私も前にブログで書かせて頂いた、京都の送り火の松問題のような被害になってはいけないと思いますし、大変難しい問題です。

 

しかし、普通に一人の子を持つ親として、秋田に住みこれからもここで生活をしていくつもりの住人として、愛する秋田を考えるものとして、このまま放射性物質の恐れがあるガレキを安易に受け入れることは、納得出来ません。

 

 

秋田県は、最大の被災地<東北>にあるにもかかわらず、外から入ったもの以外(わら・焼却灰・腐葉土・芝生)からは放射性物質が検出されておらず、このことは、この先行きの見えない秋田の経済や農業、観光の中でも、唯一といっていいほどの、そして最大の“ウリ”だと思います。

今こそ、遠慮も謙虚も美徳ではありますが、この秋田県こそが、日本の食糧を守っていくんだという、気概を持ち、少し図々しいぐらいの取り組みや売り込みが必要で、そうでなければ20年後の秋田を創っていくことは出来ないのではと思います。

難しい問題ではありますが、秋田の将来を考えながら、これは県民全体で方向性を話し合うべきものだと思います。

 

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