「75億もかける新築移転ではなく、耐震改築を。」
鳥取市の市庁舎新築移転の方針に、住民が投票でNOを選択した。
市長は「市民に選ばれた」市議会も新築移転に同意していることを理由に、住民投票の実施に懐疑的だったようだが、東日本大震災からの復興を願うこの時期に、このような大きなお金を使うことは“もったいない”という、住民の判断が下された結果となった。
我が秋田県内でも平成の大合併により、国が借金の7割を負担してくれる<合併特例債>などを使い、これから出来る大型プロジェクトが目白押しとなっている。
「7割り引きは今しかないから買わなきゃ損」と見るか、
「7割引きで購入しても、3割は将来の負担になる」と見るか。
「いずれ古くなる将来の事も考えて」と見るか、
「使えるものは最後まで もったいない」と見るか。
他人ごとではない。
議会の選択、住民の選択、市町村・県・国の将来やこれからの状況も予測しながら多方面に考え、本質を見極める力が試される。